「歴史総合」前期期末試験

教材のねらい

国立音楽大学附属高等学校の出崎幸史先生からの提供です。

出崎先生からのメッセージ

 前期期末試験では「近代化とわたしたち」の「結び付く世界と日本の開国」と「国民国家と明治維新」より、19世紀の世界の展開と江戸時代末期の日本の動向を範囲として出題しました。
 中間試験では生徒は資料・史料に向き合って適切な考察を選択したり、文章で述べたりする部分では、授業内活動での話し合いや文章でのまとめに積極的に取り組んだことで答えることができたが、歴史的な事件の名称などの「歴史用語」の知識については不十分であったように思う。
 前回の試験では歴史用語を問う問題が少なく検証がしづらかったので、アジアの植民地化と民族主義運動の大問で歴史用語を問う設問を中心に、語句に関する知識を確認する問題を増やした。結果として歴史用語そのものの正解率は低く、以降の課題となるように感じたが、一方で語句の名称といった知識的な部分についてはそれほど徹底しなくても時代を俯瞰したり、資料・史料を用いて比較・考察したりすることが新課程でより求められるようになったので、そちらを試験でも重視すべきであるという思いもあり、そのあたりのバランスがなかなかつかめないでいる。問題の構成や問うべき分野・観点の比重などについてアドバイス等をいただければと存じます。

参考文献・資料

  • 教科書
    ・歴総711『高等学校新歴史総合 過去との対話、つなぐ未来』(第一学習社)
  • 参考文献・資料(書籍)
    ・大津留厚『ハプスブルク帝国』(山川出版社)
    ・加藤博『イスラーム世界の危機と改革』(山川出版社)
    ・上岡伸雄『名演説でまなぶアメリカの歴史』(研究社)
    ・小風秀雅『世界史のなかの近代日本』(山川出版社)
    ・小松久男『歴史の転換期9 1861年 改革と試練の時代』(山川出版社)
    ・坂田精一『ハリス』(吉川弘文館)
    ・谷川稔『国民国家とナショナリズム』(山川出版社)
    ・野村達朗『大陸国家アメリカの展開』(山川出版社)
    ・福井憲彦『興亡の世界史13 近代ヨーロッパの覇権』(講談社)
    ・ドーデ著 滝田文彦ら訳『世界の文学7 フランスⅡ』(集英社)
    ・『アカデミア世界史』(浜島書店)
    ・『詳説日本史史料集』(山川出版社)
    ・『詳説日本史図録』(山川出版社)
    ・『新編史料日本史』(とうほう)
  • 参考文献・資料(絵画)
    ・ヴェルナー「ドイツ帝国の成立(ドイツ皇帝戴冠式)」
    ・ガスト「アメリカの進歩」
    ・ドラクロワ「民衆を導く自由の女神」
    ・「会議」(ウィーン体制の風刺画)
    ・「ロンドンの水晶宮(クリスタルパレス)」
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