単元:私たちが何気なく考えている○○人は知らずに誰かを傷つけてはいませんか?(考査問題付)
教材のねらい
愛知県立大府高等学校の野々山新先生からの提供です。
野々山先生からのメッセージ
歴史総合「大項目B 近代化と私たち」を取り扱った単元を提案いたします。
教材化していく上での焦点は、昨今の排外主義的な風潮です。SNSを中心とした排他的な主張に対し、いかに歴史的に対峙することができるのかを、生徒とともに目指していきました。
各ワークシートのメインクエスチョンは、次の通りです。
No.10 ビッグファミリーは何人なの?
No.11 日本って何だろう?
No.12 日本人はどうやって「作る」の?
(導入資料に、女子教育お稽古双六を体験する時間を設けています)
No.13 アメリカ人って何人なの?
No.14 フランスの国家はどーなってんの?
No.15 金メダルはどの国のもの?
No.16 私たちが何気なく考えている○○人は知らずに誰かを傷つけてはいませんか?
単元末にグループ単位でパフォーマンス課題に取り組み、相互にプレゼンテーションを行いました。さらに、そのプレゼンテーションで抱いた問題意識を踏まえて、夏休み課題として「私たちが何気なく考えている○○人が知らずに誰かを傷つけている」事例について調べ、それを解決するために私たちが抱くべき考え方をまとめることを求めています。
前単元は開発する余力がなかったため、3年前に提示した単元「工業化の進展は私たちの生活を豊かにしたんじゃなかったの?」を部分的にリニューアルしながら展開しています。
両単元を評価する考査問題も、末尾に付しました。
評価の割合は、考査問題とパフォーマンス課題が1:1といったイメージになります。考査問題では授業で培っている力を十分に評価できないため、調整を試みました。この割合が妥当なのかは実際のところ悩ましいところです。
本単元で焦点としている、排外主義的な風潮に対して歴史教育は何ができるのかという点について、ぜひ皆さまの実践も紹介していただけますと幸いです。ご指導いただけますと幸いです。
参考文献・資料
- 基本的に全てワークシートに情報を付しています。不備があればご指摘ください。
なお、一部芝浦工業大学柏中学高等学校、田巻先生のご実践を参考とさせていただいています。深く感謝いたします。
単元としてアレンジされている部分について、ご意見いただけますと幸いです。