近代化とは何か(現代においてアイヌ差別はもうなくなったのか)

教材のねらい

埼玉県立与野高等学校の武井寛太先生からの提供です。

武井先生からのメッセージ

 歴史総合「近代化と私たち」中項目(4)「近代化と現代的諸課題」の教材です。
 結論としてうまくいきませんでしたが、コンセプトを共有いたします。

 教材内容や考えさせたいことは、星瑞希先生の論文「歴史意識の向上を図る日本近現代史カリキュラム開発研究ー歴史論争問題に焦点を当ててー」(社会系教科教育学会第32回研究発表大会 2021年2月13日)を参考にしました。しかし、本教材は星実践で使用された資料のみを使っているだけで、学習成果としては改悪となっています。

 私は、中項目(4)を単元末に「近代化」を概念化する学習機会と捉え、教材開発をして参りました。そのコンセプトと成果は拙稿「学習科学の知見を踏まえた単元構成―「国際秩序の変化や大衆化と私たち」―」(島村圭一ほか『問いでつくる歴史総合・日本史探究・世界史探究』東京法令,2021)で述べておりますが、教材を開発する中で「近代化とは何か」というメイン課題では面白くないと思い、具体的な現代的諸課題を取り上げて考察しつつ、単元内で学んできた資料を「観点」(統合と分化など)や「概念」(国民国家など)別に編みなおし「近代化」を再概念化する学習にしようと考えました。結果としてどっちつかずの学習となりました。次に歴史総合を担当する機会があれば、本教材を「近代化とは何か」という大単元のまとめとなる教材にしてスリム化し、アイヌは別の教材で扱いたいと思っております。

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