【大衆化と私たち】Yesでいいのか、サイレントマジョリティ

教材のねらい

愛知県立大府高等学校の野々山新先生からの提供です。

野々山先生からのメッセージ

 大項目C「国際秩序の変化や大衆化と私たち」のうち、主に大衆化を焦点化した本校における実践事例を紹介いたします。評価問題の事例も含めることで、指導と評価の一体化の実現も模索しております。本校では、前単元として実施した「戦争っていけないことじゃなかったの!?」と合わせることで、大項目Cを終えています。

 本単元では、第一学習社『新歴史総合』に掲載されていた情報から着想を得て、欅坂46のサイレントマジョリティ」という曲の歌詞から問いを抱くことを試みます。民主主義を維持発展させる市民のあるべき姿を考察していくことを念頭に、20世紀前半を中心とした大衆の果たしてきた役割や課題について日本と世界を比較できるよう教材化していきました。これらの学習を経て、民主主義を回復させるために私たちにできることを構想していく主題学習を行い、相互評価を行うことで単元を閉じます。中項目(4)の観点は、「自由・制限」と「統合・分化」が交わるような内容で、区分できない事例となりました。

 単元内の主題は以下の通りです。

  1. Yesでいいのか、サイレントマジョリティ
  2. マイノリティはガマンが必要?
  3. サイレントでないことが良いこと?
  4. 英雄の沈黙は自発的なの?
  5. スポーツは政治と切り離せるの?
  6. ホロコーストにNOと言うには?
  7. マジョリティはどっち?
  8. 「私たち」に沖縄は含まれているの?
  9. パフォーマンス課題「民主主義を回復させるためにできることは?」

 評価の観点として、知識・技能については特に技能に重点を置き、事実的知識については中学校の既習内容をベースとしています。本校の実情に合わせたつもりです。
 思考・判断・表現については随時形成的に評価を行いつつ、考査問題とパフォーマンス課題にて評定に用いる評価として扱いました。
 主体的に学習に取り組む態度は、単元当初に抱いた問いの変容過程及び解決の過程を随時形成的に評価しつつ、パフォーマンス課題において評定に用いる評価として扱いました。
 歴史総合の試行錯誤の一事例として、ぜひみなさまからのご意見を頂戴できれば幸いです。

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単元に含まれる教材

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