単元:戦争は何を変えるの?

教材のねらい

愛知県県民文化局学事振興課高専設置準備室の野々山新先生からの提供です。

野々山先生からのメッセージ

前任校である愛知県立大府高校における実践を共有します。

歴史総合「大項目C 国際秩序の変化や大衆化と私たち」を取り扱った単元を提案いたします。対象となる生徒たちは所属校生活文化科の3年生で、ほぼ全員が女性という学級構成となっています。対象生徒の多くにとって戦争は遠い過去の出来事であり、加えて歴史は定期考査のための暗記対象として忌避感を抱いている状態です。また、SNSを通じて排他的な言説や単純化された歴史認識に多く触れており、その素朴概念を強固にしています。そこで本実践では、「なぜ戦争が起こったのか」を学ぶだけではなく、生活文化・ジェンダー・メディア・消費社会という身近なテーマから戦争を捉え直し、その構造に自ら気づかせようと単元を構成しました。
単元を貫く問いは、「戦争は何を変えるのか」です。

各ワークシートのメインクエスチョンは、次の通りです。
No.19 戦争は私たちの生活をどう変えるの?
No.20 バウムクーヘンはなぜ日本にやってきた?
No.21 私たちには、できる??
No.22 美男子は、ヒゲダン?
No.23 美女子は、洋服?
No.24 洋服を作るのは誰なの?
No.25 オリンピックを疑え!
No.26 身売りをもたらしたのは何なの?
No.27 大東亜共栄圏を疑え!
No.28 戦争の被害は何を生むの?
No.29 仲間を疑え!
No.30 「終戦」は何を変えたの?
No.31 戦争は結局、何を変えたの?

単元末には「戦争のつくりかた」という動画を視聴した後、一連の学習内容を踏まえて改めて戦争が何を変えたと思うのかを表現するパフォーマンス課題に取り組み、相互発表会を行っていきました。成果物からは、戦争が変えたものを政治や軍事だけでなく、日常生活、文化、価値観、人間関係、そして現在の国際関係まで含めて捉え直し、「戦争は過去の出来事ではなく、私たちの生活と地続きである」という認識を形成する目的は一定程度達成されたものと評価しているところであります。

ぜひご高覧いただき、ご批判いただけますと幸いでございます。

参考文献・資料

  • 原則として教材に明記しています。
    明記がないものは、主要教材である山川出版社『現代の歴史総合』からの引用になります。
この先に含まれるコンテンツは会員限定のコンテンツです。

単元に含まれる教材

この先に含まれるコンテンツは会員限定のコンテンツです。

コメント

コメントはログイン中の会員のみ表示されます。