「歴史総合」後期中間試験

教材のねらい

国立音楽大学附属高等学校の出崎幸史先生からの提供です。

出崎先生からのメッセージ

  後期中間試験では「近代化とわたしたち」の「国民国家と明治維新」「近代化と現代的な諸課題」、「国際秩序の変化や大衆化とわたしたち」の「国際秩序の変化や大衆化への問い」「第一次世界大戦と大衆社会」より、明治時代の日本と世界、第一次世界大戦とロシア革命を範囲として出題した。

 授業では教科書に掲載された資料や問いを中心に展開しており、初見資料を用いながら授業内容の確認をするための設問を作題した形だが、資料や問いかけ方が異なるだけで回答に苦労するように見受けられた。だが、授業内で考えて書かせる作業を繰り返していくうちに答案紙の空白が少なく、授業の内容に合わせて思考して彼らなりの答えにたどり着こうとする努力がうかがえる。前期からの課題として、やはり授業で登場した用語を覚えるのは苦手である。

 出題者は歴史分野では世界史の授業が多く、日本史についてはまったくの素人であり、授業で生徒に提示すべき適切な資料を探すのに苦労しており、同様に試験でも出題すべき適当な問題の設定や資料の選択に苦労している。そのあたりで生徒が問題に取り組みにくいようなことは避けたいので、ぜひ試験問題に関するアドバイスやおすすめの教材などがあればご提示いただきく存じます。また、教材投稿サイトでは授業教材が充実してきましたが、定期試験の問題についての投稿はあまり多くありません。試験問題についても投稿もしていただけると授業・試験問題作成の参考になります。どうぞよろしくお願いします。

参考文献・資料

  • 教科書
    ・歴総711『高等学校新歴史総合 過去との対話、つなぐ未来』(第一学習社)
  • 参考文献・資料(書籍)
    ・浅見伸夫『高校生のための「歴史総合」入門【世界の中の日本・近代史】』(藤原書店)
    ・稲垣達郎編『明治文学全集24 内田魯庵集』(筑摩書房)
    ・今尾恵介『鉄道唱歌と地図でたどるあの駅この街』(朝日新聞出版)
    ・大日方純夫『唱歌「蛍の光」と帝国日本』(吉川弘文館)
    ・小風秀雅『世界史の中の近代日本』(山川出版社)
    ・清水勲・湯本豪一『外国漫画に描かれた日本』(丸善)
    ・槌田満文『明治・大正の新語・流行語』(角川書店)
    ・「朝日新聞」朝刊
    ・『ヴィクトリアン・パンチ』(柏書房)
    ・『グローバルワイド最新世界史図表』(第一学習社)
    ・『詳説日本史史料集』(山川出版社)
    ・『詳説日本史図録』(山川出版社)
    ・『新詳歴史総合』(浜島書店)
  • 参考文献・資料(絵画・写真など)
    ・鮮斎永濯『小学入門教授図解』
    ・渡辺崋山「一掃百態」
    ・「第2回全ロシア=ソヴィエト会議」
    ・「イギリスの募兵ポスター」
    ・「アフリカをまたぐセシル=ローズ」(The Rhodes Colossus)
    ・「セシル=ローズとヴィルヘルム2世」
    ・「バルカン問題」(The boiling point.)
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