帝国主義(なぜ、植民地の獲得は求められたのか?)

教材のねらい

芝浦工業大学柏中学高等学校の神永卓弥先生からの提供です。

神永先生からのメッセージ

 このような場で発信するのは初めてなのですが、日ごろの授業準備で大変お世話になっていますので、僅かながら御返しができないかと思い教材を提出します。よろしくご笑覧ください。

 武井寛太先生の教材を参考にしながら作成しました。プリントの構成は佐伯佳祐先生のフォーマットをマネさせてもらいました。
 教材中に黒人差別的な記述や在日コリアンに関する差別的な記述が出てきます。生徒の様子を見ながらフォローを入れていただく必要があるかと思います。

1,ねらい
 世界政策について、金融資本家や産業資本家が政策に影響を与えたという側面よりも、国民(大衆)がパトリオティズムに突き動かされながら世界政策を支持する、という構造を生徒に身につけてもらおうというのが狙いです。
 大項目Cの大衆化を念頭におきつつ、「権力者や実力者に操られて間違える大衆」ではなく「積極的に主張し、間違える大衆」のようなイメージを生徒にもってもらえるように意識しています。
 この次に配置される日清戦争・日露戦争は、この授業で触れた<文明と野蛮>の観点を日本にあてはめ、ヨーロッパで主張されていた<文明と野蛮>の構図を、日本人も活用した、という方向に授業を持っていくと繋がりが良いかなと構想しています。

2,本校で使用している教材
 教科書は山川出版社『現代の歴史総合 みる・読みとく・考える』、資料集はとうほうの『問いからはじまる歴史総合』を持たせています。

参考文献・資料

  • 【プリントで引用したもの】
    大澤広晃『帝国主義を歴史する』清水書院,2019年
    将基面貴巳『愛国の起源』ちくま新書,2022年
  • 【直接的ではないが参考にさせていただいたもの】
    中山京子ら『「人種」「民族」をどう教えるか 創られた概念の解体をめざして』明石書店,2021年
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単元に含まれる教材

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