帝国主義とは何か、ヨーロッパの帝国主義(新たな包摂と排除)
教材のねらい
北海道札幌西高等学校の渡邉大輔先生からの提供です。
渡邉先生からのメッセージ
本教材は第二部会の世界史探究、日本史探究の教材開発WGにおける活動の成果物となります。
また、旧サイトにある本間靖章先生の「シャルリーエブド社はなぜ襲撃されたのか ~“自由”は人を自由にするのか」の実践を参考にしながら、「包摂と排除」「アプロプリアシオン」をテーマに現代的諸課題との関連で構成した教材となります。
コンセプトは、
①「包摂と排除」をテーマに、歴史総合との接続を意識しながら世界史探究を3単位で終えるために開発した教材(反転授業を想定)です。
②歴史総合を学び終えた生徒に、さらに一段上のコンテンツとコンピテンシーをバランス良く育成することを目指しています。
③そのため、史資料の扱いをグレードアップしたつもりです。具体的には史資料について、教員が生徒のためにカットしてお膳立てした部分のモザイクばかりではなく、カットしない長い史資料も読ませ格闘させることで、史資料読解力を更に高めたいと考えています。また、帝国主義やスカーフ問題についてアプロプリアシオンの視点なども含めて複眼的に考察させることで歴史的な見方・考え方を深めたいと考えています。
内容は「帝国主義とは何か」「ヨーロッパの帝国主義」の2時間分ですが、単元全体10時間分の大きな問いと、1節毎の小さな問い、全体の単元ポートフォリオ、10時間目にまとめとして行うグループワーク用のワークシートも作りました。内容を精選すれば歴史総合の授業でも活用できると思います。
参考文献・資料
- 旺文社編(2000)『旺文社世界史事典』三訂版。
- 木谷勤(1997)『帝国主義と世界の一体化』山川出版社。
- 木畑洋一他(2022)『世界史探究』審査用見本、実教出版株式会社。
- 高木八尺他編(1957)『人権宣言集』岩波文庫。
- 谷川稔(1997)『十字架と三色旗 もうひとつの近代フランス』山川出版社・
- 渡辺和之(2007)『エトランジェのフランス史 国民・移民・外国人』山川出版社。
- 歴史学研究会編(2022)『「歴史総合」をつむぐ 新しい歴史実践へのいざない』東京大学出版会。
- Assemblée nationale(渡邉訳), "Loi du 9 décembre 1905
- relative à la séparation des Églises et de l'État" (2023年3月20日最終閲覧)
- 伊達 聖伸(2019)「フランス「スカーフ事件」から30年、いまだ分断が加速する理由」『現代ビジネス』講談社(2023年3月20日最終閲覧)
- 大学入試センター「共通テスト令和7年度試験の試作問題 歴史総合、世界史探究」(2023年3月20日最終閲覧)
- 登利谷正人「グレート・ゲーム」の時代におけるアフガニスタン」(『アフガニスタンを知るための70章』より)(2023年3月20日最終閲覧)
- 目指せ!時事問題マスター「1からわかる!中国「一帯一路」ってなに?改訂版」(2022)(2023年3月20日最終閲覧)
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