原爆資料館のあり方を問う
教材のねらい
広島市立舟入高等学校の佐伯佳祐先生からの提供です。
佐伯先生からのメッセージ
公立高校(地域進学校)での実践になります。
4月の「歴史の扉」で本校の校則に残る被爆の記憶について考えさせる実践を行いました。10月に総合的な探究の時間とタイアップして平和記念資料館の見学を行いました。その際に、「原爆資料館は、分析的空間であるべきか?共感的空間であるべきか?」という視点を与え、見学してきてもらいました。それを踏まえ、11月に歴史総合が「大衆化と私たち」で第二次世界大戦に差し掛かったタイミングで、再度「原爆資料館はどの程度『実物展示主義』であるべきだろうか?」を問いました。
歴史と記憶をテーマに、平和を学ぶ側から平和について考えさせる側に立場をシフトチェンジすることで、戦争と平和、記憶についてメタ的に考えさせることを目指しました。
参考文献・資料
- 志賀賢治『平和記念資料館は問いかける』岩波新書(2020年)
- 佐藤真澄『ヒロシマをのこす 平和記念資料館をつくった人・長岡省吾』汐文社(2018年)
- 渡部竜也『歴史総合パートナーズ⑨ Doing History 歴史で私たちは何ができるか?』清水書院(2019年)
- アン・ホワイトヘッド『記憶をめぐる人文学』彩流社(2017年)
- 小林多寿子、浅野智彦編『自己語りの社会学 ライフストーリー・問題経験・当事者研究』新曜社(2018年)
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