なぜ、日本人は、戦争(アジア太平洋戦争)を支持したのか?

教材のねらい

京都教育大学の中村翼先生からの提供です。

中村先生からのメッセージ

京都教育大学の「日本史概論」(通史)の授業レジメです。
受講生は、教育学部社会領域専攻1・2年生を中心とする約60名です。

15回を通じた授業のねらいとして、教員になったときに色々な授業の型を実際に体験しておくのがよいとの考えの下で、今回は、「問いの構造図」と「ジグソー法」、「教科書の読み解き」などを施行しましたが、ジグソー法が学習者・授業者双方にとって一番集中度が高まっていた印象がありますので、その実例をいくつか示します。

これは、アジア太平洋戦争を扱った授業の前半部分です。
エキスパート活動は、次の3つです。
①日本人は、「中国」をどう見ていたのか?
②なぜ、軍部が台頭したのか?
③民衆は、戦争に何を期待したのか?
その上で、「なぜ、日本人は、戦争(アジア太平洋戦争)を支持したのか?」を考えてもらいました。とくに満洲事変~日中戦争の開戦までを扱っています。

※レジメが1、5、2、3,4章の順番で並んでいますが、これは紙幅の都合で、実際には、1章を私が説明し、2~4章を学生に取り組んでもらい(各エキスパート課題)、「まとめ」の後に、5章を扱いました。

「なぜ、戦争が支持されたのか?」を扱うことで、「戦争に反対することの難しさ」だったり、「強い悪意・敵意がなくとも人々は戦争を支持してしまうこと」を意識してもらうことを目標にしています。
その上で、次の回には「なぜ、どのように、「さきの戦争」(満洲事変からアジア太平洋戦争)を授業するか?」をテーマにしました。2つでセットでもあるため、これもあわせて添付します。

参考文献・資料

  • 加藤陽子『それでも、日本人は、「戦争」を選んだ』(新潮文庫、2016 年)
  • 油井大三郎『避けられた戦争 -一九二〇年代・日本の選択』(ちくま新書、2020年)

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