「ヒストリアン」は社会の中でどんな役割を/どこまでの役割を担うべきか?

教材のねらい

横浜国際高等学校の徳原拓哉先生からの提供です。

徳原先生からのメッセージ

2024年2月22日に、東京外国語大学の小野寺拓也先生、岩波書店とタイアップして行う授業で用いる教材です。

IB-Historyでは、「歴史」はGroup3「個人と社会」の学術分野として定義されます。そのカリキュラムの中ではInternal Assesment(内部評価)として研究エッセー(4000字程度)の執筆が課されており、Section1では史料批判、Section2ではその史料批判に基づいて、RQについて議論、そしてSection3では、研究調査を行う中で出会った課題を「歴史学者が研究上直面する課題とは何か」という方向から論じることになります。

本教材は、そのSection3における視点を養いつつ、「歴史学者もまた社会の中に置かれた個人である」という視座に従って、歴史学者や、より広義の「Historian」が社会の中でどのような役割を担うべきか、歴史学者とともに議論を行います。

歴史を学ぶ「私たち」と社会との関わりという意味で、歴史総合や探究科目の「現代的諸課題」と私たちとの関わりを考察することに繋がると考え、投稿します。

参考文献・資料

  • 小野寺拓也、田野大輔『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?」岩波ブックレット
  • 武田健「BSE危機とEU行政改革」『日本EU学会年報』(日本EU学会)第24号(2006年)、276-296頁。
  • Groot, Jerome De. Consuming History: Historians and Heritage in Contemporary Popular Culture (London: Routledge,2016)
  • Wineburg, Sam. Historical Thinking: and other Unnatural Acts (Philadelphia Ph: 2012)
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