仏教は世界宗教になったのに、なぜ南アジアで浸透しなかったのだろう?

教材のねらい

神奈川県立横須賀大津高等学校の松木美加先生からの提供です。

松木先生からのメッセージ

単元を貫く問い:南アジアの自然環境・歴史から、どのようにして宗教が形成され、発展/衰退するのか

 本教材は、大項目B(2)(3)の南アジア地域に該当するものである。「宗教」という観点から主題を設定し、南アジアの歴史的特質を理解することを目指した。学習指導要領には、大項目Bの内容の取扱いとして、(2)では「自然環境」など「地理的視野から触れること」とし、(3)では「国家と宗教の関係」「日本との関係」などに触れるよう記されている。宗教という観点に依拠しつつ、自然環境や王権、他地域との相互関係などに気づくことができるよう、資料や問い方に留意した。

 1枚目:導入プリント。現在の南アジア世界と、古代南アジアで誕生した宗教を重ねることで、その差異に気づかせ、問いを抱かせることを目的としている。

 2~5枚目:MQ1「仏教が世界宗教になったのはなぜだろう?」について、①階層の存在(+自然環境)、②王朝の保護、③諸地域への伝播(自然環境・王権による保護)の諸観点から考察させる。

 5~9枚目:MQ2「なぜインドでは、仏教ではなくヒンドゥー教が信仰されるの?」について、①自然環境、②人々の暮らし、③都市・王権の保護、仏教とヒンドゥー教の関係の諸観点から考察させる。

 また、2~9枚目は「MQ1つ+SQ3つ」の展開2つで、ジグソー活動に転用することも想定している。

参考文献・資料

  • 山川出版社『中学歴史 日本と世界』
  • 山川出版社『世界史探究 高校世界史』
  • 山川出版社『世界史探究 新世界史』
  • 帝国書院『新詳世界史探究』
  • 浜島書店『最新図説 倫理』
  • 山川出版社『詳説世界史図録』
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単元に含まれる教材

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