ロマン派(ロマン主義音楽)や国民学派の作曲家たちは音楽で何を成し遂げようとしたのか?

教材のねらい

佼成学園女子中学高等学校の高野晃多先生からの提供です。

高野先生からのメッセージ

 世界史Bの授業で実施した音楽史の第二部になります。ロマン主義音楽・国民楽派の作曲家とナショナリズムの関係性を考える授業です。エキスパート資料Bではドイツに対するフランスのルサンチマンを考えてもらいたかったため課題1を設定しましたが、生徒は普仏戦争の戦争前にも関わらず普仏戦争を理由に答えていたので改善が必要だと思います。エキスパート資料Cでは、国民楽派の作曲技法がわかる箇所にマークする課題を追加した方が、次回の授業との接続が上手くいったかもしれません。
 またMQが少々抽象的だったため、「ロマン派や国民楽派の音楽はナショナリズムにどのような影響を与えたのか?」と直接的に問うても良かったかもしれません。もしくは、ナショナリズムと音楽の相互作用を掴ませるために「ロマン派や国民楽派の音楽とナショナリズムの相関関係はどのようなものか?」と問うても良かったです。前回の授業と同様に、歴史総合の<近代化と私たち>でも実施可能な教材になります。ご意見ご批判頂戴できたら幸いです。

参考文献・資料

  • 『詳説 世界史B改訂版』(山川出版社)。
  • 『ニューステージ 世界史詳覧』(浜島書店)。
  • 『最新世界史図説 タペストリー十八訂版』(帝国書院)。
  • 『歴史風景館 世界史のミュージアム』(東京法令出版)。
  • 岡田暁生『西洋音楽史「クラシック」の黄昏』(中公新書、2005年)。
  • 西原稔『新版 クラシックでわかる世界史 時代を生きた作曲家、歴史を変えた名曲』(アルテスパブリッシング、2017年)。
  • 片山杜秀『ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる』(文春新書、2018年)。
  • 猪木武徳『社会思想としてのクラシック音楽』(新潮選書、2021年)。
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