(日本ジェンダー史)中世編:中世仏教と世俗社会
教材のねらい
京都教育大学の中村翼先生からの提供です。
中村先生からのメッセージ
京都教育大学教育学部3、4年生向けの講義資料です。
受講生は34人で高校現場で同じ程度だと思います。
知識構成型ジグソー法での実践を念頭においています。
中世日本では、仏教界と世俗社会の境目があいまいとなった(実教出版の日本史探究に詳しい)。
そのため、世俗社会における「家」の形成がよくもわるくも仏教界の在り方を規定した。とくに女性・尼の在り方をみていくとそのことがよくわかると思う(第5回で難しいと感じた学生が多かった家父長権の問題の補足もねらっている)。なお、仏教が説く女性蔑視の観念の受容については、中世後期については異論がないと思うが、中世前期からそうだったとする見方と、これを批判的にみる見方がある。ここでは、後者の立場から資料を作成しているが、中世前期からこれを説く僧、受け入れる女性も存在している。それをふまえた話題提供もあり得ると思う。
また、僧侶の飲酒、妻帯などはこれらをタブーだと考えている学生はいぜん多いようです。
参考文献・資料
- 『ジェンダーから見た日本史』(大月書店、2014年)
- 平雅行『鎌倉仏教の中世』(法蔵館文庫、2025年)
- 勝浦令子『女の信心』(法蔵館文庫、2025年)
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