なぜドイツ国民は、ヒトラーのユダヤ人迫害を止めることができなかったのだろうか?
教材のねらい
神戸学院大学の北村厚先生からの提供です。
北村先生からのメッセージ
拙著『20世紀のグローバル・ヒストリー』をテキストとした人文学部の授業「人類の歴史Ⅳ」で実施しているアクティブ・ラーニング教材を共有します。拙著は20世紀の世界と日本の歴史を、教科書的な知識をもとに総体的に捉える本ですので、歴史総合の内容にも対応しています。授業はテキストをもとに概要を講義した後、3~4人でグループをランダムにつくり、資料と問いに取り組みます。SQ1とSQ2を板書し、発表させ、教員が補足や評価をします。MQは課題とし、各自しっかり考え推敲したうえでLMSのフォームに投稿させています。
この教材は拙著の第4章「奈落へとおちる世界――1930年代」の内容をもとに、ナチの反ユダヤ主義がなぜ大衆の間に浸透し、普通の市民がユダヤ人を迫害する行動を取るに至ったのかを考察する内容となっております。
参考文献(特に出典の記載のないものは『世界史史料』からの引用)
- 北村厚『20世紀のグローバル・ヒストリー:大人のための現代史入門』ミネルヴァ書房、2021年
- 石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』講談社現代新書、2015年
- H-J・デッシャー(小岸昭訳)『水晶の夜:ナチ第三帝国におけるユダヤ人迫害』人文書院、1988年
- ティモシー・スナイダー(池田年穂訳)『ブラックアース:ホロコーストの歴史と警告(上)』慶應義塾大学出版会、2016年
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