凄まじい被害の大戦を、なぜドイツの人々は受け入れたのか?

教材のねらい

東京都立荒川工業高等学校の常泉大介先生からの提供です。

概要ならびに常泉先生からのメッセージ

 大学進学を前提としない生徒を対象に構想した授業実践です。第二次世界大戦の概要を説明した上で、ナチ=ドイツ下の人々がなぜ大戦を受け入れていったのかについて、大木毅『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』(岩波書店、2019年)、当時のドイツ兵の手紙、これら2つの資史料の解釈を通して考察します。当時の一市民の感情の変容に迫ることによって、自分だったらどう行動できるだろうかと、生徒の情意を刺激することを目指します。

 第二次世界大戦の概要を説明した上で、なぜドイツの民衆は大戦を受け入れていったのかを問いました。①総力戦の時代にナチス゠ドイツが銃後の生活を重視したこと。②前線の兵士がナチ信者でなくても戦場に適応していったこと。の2点を資料読解から理解させ、自分も同様の状況に置かれたらどのように行動したのか考えさせ、総力戦の特徴と当時の民衆感情を生徒に落とし込む授業を目指しました。
 歴史を特殊な事例に関する知識としてでなく、自分事として捉えさせるために作成しました。小中学校段階の学習の定着が限定的で、大学へ進学しない生徒を想定した教材です。様々なご批判・ご意見をいただきたいと思い、送付させていただきます。
*教科書は『要説世界史A』(山川出版社)、資料集は『プロムナード世界史』(浜島書店)を使用しています。

*本教材は教材共有サイト(旧サイト)に2020年2月13日にアップロードされた教材と同じものです。

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