サフラジェット(第一波フェミニズムの急進的運動)と現代的諸課題
教材のねらい
岐阜県立岐阜高等学校の井上智也先生からの提供です。
井上先生からのメッセージ
岐阜高等学校3年次世界史探究での実践です。
スライド講義+穴埋めは最小限にして、資料3と問いを中心に1時間で取り組みました。
まず資料3-1/2と3-3を生徒たちがペアで分担して読解・対話しました。
それを踏まえてサフラジェットの活動の歴史的意義・評価を、現代の「私(たち)」にどのように関わり、繋がる歴史事象なのか? という観点から記述しました。
最後に、2015年公開映画の日本語版と欧語版のポスター・予告編の表象を鑑賞して比較考察した内容を書いています。
スライド3〜9のように生徒記述をみとり、特に気になったスライド4の内容を踏まえてスライド10〜13を作成し、次時にフィードバックしました。
期せずして大項目E地球世界の課題にも繋がるものとなりました。
スライド14は初回授業時のアンケートです。ジェンダー概念自体に対する素朴な誤概念も見られます。生徒・教員ともに平等錯覚を引き起こしやすい学校の生活空間の中で、より良い対話のあるジェンダー史教育実践を目指したいと思っています。
ご批判・ご意見いただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
参考文献・資料
- 三成美保ほか編(2014)『歴史を読み替える:ジェンダーから見た世界史』大月書店
- 比較ジェンダー史研究会ホームページ、「サフラジェット」項目
- Commentarius Saevus(北村紗衣) https://saebou.hatenablog.com/entry/20170215/p1
- 小野寺拓也「女性が「怒る」ことになぜ社会は不寛容なのか、その歴史的経緯 ―「感情史」の視点で考える」https://gendai.media/articles/-/65868
- 教科書『詳説世界史探究』山川出版社
- 資料集『世界史のミュージアム』とうほう
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