あなたは、「歴史を見ないで楽しいところだけを見るのは文化の消費だ」という意見に対して、どの程度、同意しますか?
教材のねらい
立命館守山高等学校の荒井陸人先生からの提供です。
荒井先生からのメッセージ
歴史総合グローバル化のテーマの一つとして、日韓関係を取り上げました。
10月下旬に、地理総合との合同で、韓国からの留学生との交流授業を実施しました。その際は、本校生徒と留学生とが初対面で1コマ分の授業という条件だったため、「日本語と韓国語には、発音などが似ている言葉があるが、それはなぜだろうか。地理的・歴史的要因から考えてみよう」という比較的取り組みやすいテーマで時間を過ごしました。交流そのものは活発に行われ、実りある時間になったと思いましたが、これだけで終わらせてはもったいないなという思いもありました。そこで、「ちょっとシリアスな問題について考えてみようか……」と切り出しつつ、12月上旬に実施(本校生徒のみ)したのが標記の授業です。以下の流れで展開しました。
〈1コマ目〉6班に分かれ2010年代以降の日韓を取り巻くトピックについて調査・議論
〈2コマ目〉各班の発表・個人でメモ・意見形成
〈3コマ目〉授業者から日韓関係史概説・生徒の意見を全体共有・コメント
*コメントの際、熊野功英「「日韓」の歴史を無視してK-POPを聴くことはできる?」(『ひろがる「日韓」のモヤモヤとわたしたち』所収)を提示し、著者の熊野さんが大学生の頃、同世代の在日朝鮮人学生から「歴史を見ないで~」という言葉を投げかけられたエピソードを紹介する。
授業資料は、ロイロノートのカードをPDF化したものを共有します。また、参考として、生徒が記述した意見のまとめも無記名で共有します。
参考文献・資料
- 『ひろがる「日韓」のモヤモヤとわたしたち』(大月書店、2023年)
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単元に含まれる教材
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