原始・古代の「時代を通観する問い」を表現する

教材のねらい

福岡県立修猷館高等学校の福崎泰規先生からの提供です。

福崎先生からのメッセージ

本単元の概要:2年生文系で2025年4月に実施。全4時間。

・1時間目のねらい
 ①「なぜ私たちは旧石器時代から日本の歴史を学ぶのか」を戦前の歴史教科書を資料に考察することで、歴史総合でも意識してきた「資料にもとづき歴史を学ぶ」態度の重要性に気づく。
 ②旧石器文化から縄文文化への変化の要因が「温暖化」であることを理解する。
・2時間目のねらい
 ①旧石器文化・縄文文化それぞれの特色を理解する。
 ②温暖化によってなぜ旧石器文化から縄文文化への変化が生じたのか、多面的・多角的に考察し、図示する。
・3時間目のねらい
 ①水稲農業の伝来により、縄文文化から弥生文化にかけてどのような変化が生じたかを考察する。
 ②墓制や祭器の地域差から、弥生時代の日本列島の特徴を考察する。
 ③これまでの3時間の学習を踏まえ、原始社会の特色を表現する。
・4時間目「歴史資料と原始・古代の展望」
 ①原始社会の特色と古代社会の特色との対比を手がかりに、「時代を通観する問い」を表現する。
 ②学習者が生活するまさにその場に存在した遺跡からの出土品を手がかりに、原始から古代への時代の転換期の社会の様子について考察することで、「時代を通観する問い」への仮説を表現する。なお、西新町遺跡を取りあげたのはその遺跡が本校の改築工事の中で見つかったものであるという生徒にとって物理的・心理的な近さを伴う「ガチ」課題であることと、今年3月にその出土品が国重要文化財に指定されたというタイムリー性によるものである。

参考文献・資料

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単元に含まれる教材

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