2020年度大阪大学「基盤教養教育科目」「世界史の考え方」(市民のための世界史1:桃木至朗担当)の小テスト問題と考察のステップ

教材のねらい

当会副会長の桃木至朗先生からの提供です。

桃木先生からのメッセージ

 以下は、2020年度に筆者が行った「市民のための世界史」オンライン講義の、各回の小テスト問題(12回分)と、解答に到達するためにそれぞれ設けた3つの作業課題を紹介するものである。例年は毎回教科書の1章分ずつ要点の講義をして(教科書『市民のための世界史』そのものは事前に読んでくるよう要求して、講義中にくまなく解説はしない)、前週に予告してあった小テスト(教科書各章の「まとめの課題」を利用する場合と別の課題を用意する場合があった)の解答を授業終了時に記入・提出させていた。全面オンライン講義になった2020年度は、受講生による講義内容のまとめと考察の系統化を試みた。

 講義内容は、前週の小テストの講評や発展課題の紹介、その週の小テストに結び付く内容と解答に至る着眼点・作業課題の解説、そして次週の主な内容と小テスト問題の提示などに絞った。途中からは、講義のパワポやビデオなどが学内システム「大阪大学CLE」上で視聴可能であることを利用して、週末までにその週に行った小テストの講評と次回の主要な内容及び小テスト問題予告のパワポファイルをアップし、翌週火曜にはそのファイルの当日の内容に関する部分をふくらませたものを使って講義を行った。受講生には、CLE上に当日昼にアップロードしたまとめシートを用い、以下のような3つのステップ(ほぼ同じことは講義中にも指示・説明している)を踏んで講義内容や教科書の記載を整理したうえで、それをまとめたものを小テスト解答として、CLEで提出するよう指示した。提出の締め切りは原則として当日(火曜日)の夜12時とした。ただしその後でも提出はできるので、連絡のあった学生については翌日提出でも採点した(理由により減点あり)。シートには各STEPのまとめ、感想・質問や振り返りを書く欄も設けたが、採点(10点満点)は小テスト部分だけについて行った。採点と教員からのコメント、質問への回答はシステム上で答案ファイルに教員が記入すると、受講生がそれを参照できるしくみになっていた。

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