「工業化は世界を豊かにした」にどの程度同意するか?

教材のねらい

神奈川県立横須賀大津高等学校の松木美加先生からの提供です。

松木先生からのメッセージ

「近代化と私たち」の中項目(1)「結びつく世界と日本の開国」について、「工業化」をテーマに単元化しました。全4回の授業で、知識構成型ジグソー法によって生徒の考察を引き出すことを目指しました。

<単元を貫く問い>
「工業化は世界を豊かにした」に、あなたはどの程度同意するか?

<各回のMQ>
①産業革命は人々の生活をどう変えたのだろう?
②誰が「豊かさ」を生みだしているのだろう?
③近代化以前のアジア諸地域はどのくらい「豊か」だったのだろうか?
④工業化はアジア諸地域に何をもたらしただろう?

<授業者のねらい>
「工業化(≒近代化)によって、世界はより便利・豊かになっている、必要なことだ」とする生徒の固定観念に対し、工業化の裏でどのような犠牲が出ているか、工業化の結果どのような世界になっているといえるか、「豊かさ」の定義についてなどを多角的に考察させる。

山川出版社『現代の歴史総合』(青)を使用しており、その第1章に沿ったものですが、扱う順序を変えることで、工業化の前後で何がどのように変化しているのかを生徒が考えられるようにしました。
授業を終えてみて、ほとんどの生徒は工業化の負の側面について認識しているものの、「それでも工業化は必要だった、仕方がない」という声も少なくなく、中項目(4)近代化と現代的な諸課題まで繋げていくことの必要性・有用性を強く感じました。

参考文献・資料

  • 山川出版社『現代の歴史総合 みる・読みとく・考える』
  • 第一学習社『グローバルワイド 最新世界史図表』
  • とうほう『問いからはじまる歴史総合』
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単元に含まれる教材

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