一人一人が幸せな世界になるために、私たちは歴史を学ぶことで何かできるのだろうか
教材のねらい
和歌山県立和歌山北高等学校の寺前駿先生からの提供です。
寺前先生からのメッセージ
大項目D「グローバル化と私たち」を「一人一人の幸せ」という観点から構成した単元実践例です。本単元では、「一人一人の幸せ」という観点から戦争、国家、環境、差別などから苦しむ人々に焦点をあてつつ、生徒自身という「私」と苦しむ人々という「他者」を含め「私たち」とし、「一人一人が幸せな世界になるために、私たちは歴史を学ぶことで何かできるのだろうか?」を、単元を貫く問いとして設定しました。また、それぞれの授業において憎しみの悪循環に陥らないために「赦し」とは?と考えることも取り入れています。
単元内の主題は以下の通りです。
1.一人一人が幸せな世界にするためには?
2.憎しみの悪循環を乗り越えることの難しさ。
3.核の抑止力は平和に繋がっているの?
4.日米安保は平和に繋がっているの?
5.沖縄の苦しみを分かち合うには?
6.公害に苦しむ人への正しい償いとは?
7.黒人差別の克服にはどのような取り組みが必要か?
8.旧宗主国は植民地に対してどこまで責任を持つべきか?
9.経済成長のための独裁は正しいと言えるのか?
10.憎しみの悪循環を生まないテロとの戦いとは?
11.「私たち」はどう生きるか?
それぞれの内容について補足の説明が必要なものを取り上げます。2.憎しみの悪循環を乗り越えることの難しさ。は、以前に教材共有サイトにアップロードしたものと同じです。7.黒人差別の克服にはどのような取り組みが必要か?の導入の黒人教会銃撃事件の資料は、愛知県立大府高等学校の野々山新先生からの紹介を受けて作成しています。8.旧宗主国は植民地に対してどこまで責任を持つべきか?では、私自身の歴史認識の甘さから資料の配置が良くないため、この問いに対するより良い資料や問いを教えていただけると幸いです。11.「私たち」はどう生きるか?の資料2は、教材共有サイトにアップロードされています神奈川県立横浜国際高等学校の徳原拓哉先生の「他者を理解するとはどういうことだろうか」を参考に作成しています。