清の開港と日本の開国によって、東アジアはどのように変容したのだろうか。
教材のねらい
埼玉県立与野高等学校の武井寛太先生からの提供です。
武井先生からのメッセージ
歴史総合大項目B「近代化と私たち」の教材です。東アジアが自由貿易体制に組み込まれたことを理解しつつ、メイン課題の2つ目として「②また、その変容は清と日本との間に差異もみられるが、その差異について「日本が優秀だから」と説明することはどの程度妥当といえるか。」を問うことによって、歴史総合で懸念されている「日本スゴい」言説に留まらない歴史認識を持てるようにすることをねらった教材です。実際の授業では自由貿易とは何かの共有がなされずその概念の理解が不十分になってしまったため、指定語句に「自由貿易」を設置してもなかなか見向きもされませんでした。また「どの程度妥当か」を生徒に価値判断をさせましたが、1年生の5月では主張と根拠を成立させることが難しかったようです。だからといってそういう授業を避ければいつまでたっても歴史批評ができるようにならないので、少しずつ慣らしていく必要があるだろうと判断し、やや難易度の高い教材のままにしました。
ワークシートは「ステップチャート」を採用することで、「時期や推移」に着目して歴史を考察できるよう工夫しました。
*本教材は教材共有サイト(旧サイト)に2022年5月22日にアップロードされた教材と同じものです。
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