産業革命の歴史を語るとき、産業革命は人々を“どの程度”豊かにしたと語るべきでしょうか。
教材のねらい
埼玉県立与野高等学校の武井寛太先生からの提供です。
武井先生からのメッセージ
産業革命の「影響」を考察させる知識構成型ジグソー法です。しばしば同手法は「Aの影響、Bの影響、Cの影響」の3点の考察に限定するため多面的・多角的ではないという批判を受けますが、本教材のようにA蒸気機関、B近代世界システム、C通俗道徳とすることで、Aの資料の中に工業化・世界の一体化・労働問題・環境問題の視点を盛り込むことができ、わずか50分で産業革命の影響の多様な側面を考察することができます。
当初、エキスパート資料は資料集を読み解かせながら理解させる学習課題を設置していましたが、時間の制約上それが不可だったため、1枚の資料を読みさえすれば答えられる資料に作成し直しました(エキスパート活動は8分想定)。
ワークシートはYチャートを用いることで、それぞれの影響の関連性を考察しやすくしました。実際に、近代世界システムにおける「周辺」が不当に搾取される側に追いやられたことと、資本主義体制で「通俗道徳」がはびこるなか「頑張っても必ずしも成功できない人たち」とを重ね合わせる考察をする班が現れました。
*本教材は教材共有サイト(旧サイト)に2022年5月22日にアップロードされた教材と同じものです。
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