「近代化」できないアジア諸国は「劣った国」といえるのだろうか
教材のねらい
埼玉県立与野高等学校の武井寛太先生からの提供です。
武井先生からのメッセージ
新課程「歴史総合」が始まる前、高大研を中心に歴史総合のあり方が盛んに議論され、そこでは「無垢な日本礼賛」に留まらない工夫をする必要があるという意見が多くあったように記憶しています。この視点を抜きに単純な比較をすると、「近代化に『成功』した『優れた』日本と、『失敗』した『劣った』アジア諸国」という理解になりかねません。各国固有の歴史的背景を踏まえる必要があると思われます。
本教材では、女真族が皇帝として君臨する清、「柔らかい専制」のもと異教徒・異民族が共存していたオスマン帝国が「西洋の衝撃」によって近代化に努めるも、各国固有の事情から上手くいかないことを紹介しようと試みています。
しかし、何を考察すればよいのか見えにくく、また一つのメイン課題(問い)で貫くことには限界がありました。知識構成型ジグソー法ではなく、一つ一つて順を追って考察する形式の授業の方が良かったのではないかと今更ながら思います。
同じ題材で授業される先生に、このメッセージだけでも参考にしてほしいと思い、共有します。
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