大衆化の時代における人種主義のおそろしさとは、どのようなものだろうか?
教材のねらい
神戸学院大学の北村厚先生からの提供です。
北村先生からのメッセージ
拙著『20世紀のグローバル・ヒストリー』をテキストとした人文学部の授業「人類の歴史Ⅳ」で実施しているアクティブ・ラーニング教材を共有します。拙著は20世紀の世界と日本の歴史を、教科書的な知識をもとに総体的に捉える本ですので、歴史総合の内容にも対応しています。授業はテキストをもとに概要を講義した後、3~4人でグループをランダムにつくり、資料と問いに取り組みます。SQ1とSQ2を板書し、発表させ、教員が補足や評価をします。MQは課題とし、各自しっかり考え推敲したうえでLMSのフォームに投稿させています。
この教材は拙著の第3章「平和と協調の模索――1920年代」の内容をもとに、映画やファッションが人種主義の大衆化に果たす役割を考えるとともに、関東大震災における朝鮮人虐殺の証言から、公権力やマスコミによるお墨付きが大衆の人種主義を暴走させる問題について考える内容となっています。
参考文献(特に出典の記載のないものは『世界史史料』からの引用)
- 北村厚『20世紀のグローバル・ヒストリー:大人のための現代史入門』ミネルヴァ書房、2021年
- 長谷正人「映画の政治学・再考:『国民の創生』の受容をめぐって」『立教アメリカン・スタディーズ』第23巻、83-106頁
- 加藤直樹『九月、東京の路上で―1923年関東大震災ジェノサイドの残響』ころから、2014年
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