なぜ、高度経済成長期の働く女性たちは差別を受けることになったのか?

教材のねらい

長野県飯田OIDE長姫高等学校の大房信幸先生からの提供です。

大房先生からのメッセージ

ジェンダーの視点を意識した歴史総合/公共の授業案になります。
今年度の公共の「憲法分野」の授業の中で、生徒達は①学校生活の中で女性であることで不利/不公平だと感じた経験はあまりないのでは?、②就職などで社会に出ると「女性であることで不利/不公平だと感じることがある」というのは知識としては分かっているが、自分とは関係のない出来事と考える生徒が一定数いるのでは?といったことを感じました。
そこで、木村涼子「女性の職場進出と差別」に載っている「差別定年制」と関わる写真を導入に使用し、高度経済成長期の働く女性たちが差別を受けることになった理由として、当時の社会が女性に求めていたこと(期待していたこと)が関わっていたことに気付いてもらい、今も女性の就職や労働をめぐる様々な問題があることを確認した上で、現在進んでいる取り組み(ポジティブ・アクション)の是非を考えてもらう授業を構想しました。
次年度の実践を考えており、お気づきの点などありましたらぜひアドバイスなどいただけますと幸いです。

参考文献・資料

  • 木村涼子「女性の職場進出と差別」(久留島典子など編『歴史を読み替える ジェンダーから見た日本史』(大月書店、2015)
  • 久保道正編『家電製品に見る暮らしの戦後史』(ミリオン書房、1992)
  • S・D・ハロウェイ著、高橋登など訳『少子化時代の「良妻賢母」』(新曜社、2014)
  • ヘレン・マクノートン「蒸気の力、消費者の力」(ペネロピ・フランクスなど編著『歴史のなかの消費者』(法政大学出版局、2016))
  • 中村翼「(日本文化史)日本の高度成長とその後」(高大連携歴史教育研究会「教材共有サイト2.0」)
  • 中村翼「(日本史・ジェンダー史)「ポジティブ・アクション」が、なぜ必要とされているか?」(前掲「教材共有サイト2.0」)
  • 本多正隆『「家庭」の誕生』(ちくま新書、2023)
  • 満薗勇「炊飯器の戦後史」(『現代思想』2025年9月号)
  • 湯澤規子『「おふくろの味」幻想』(光文社新書、2023)
  • 渡邉大輔「耐久消費財の普及は家事時間を減らしたのか」(渡邉大輔など編『総中流の始まり』(青土社、2019))
  • 渡邉大輔「普通の時間の過ごし方の成立とその変容」(前掲『総中流の始まり』)
  • 渡邉大輔・前田一歩「耐久消費財の普及は妻の家事時間を減らしたのか」(相澤真一など編『戦後日本の貧困と社会保障』(東京大学出版会、2024)
  • 渡部竜也『大学の先生と学ぶはじめての公共』(KADOKAWA、2024)

この先に含まれるコンテンツは会員限定のコンテンツです。

単元に含まれる教材

この先に含まれるコンテンツは会員限定のコンテンツです。

コメント

コメントはログイン中の会員のみ表示されます。