学力向上と学びの変革に役立つ観点別評価

教材のねらい

立命館守山中学・高等学校の大橋康一先生からの提供です。

大橋先生からのメッセージ

 前回の資料のうち観点別評価をもう少し詳しくしたもので、1つめは新教育課程で導入される観点別評価の「観点」の意味を説明したもので、先般の資料でも言及済みのものです。もう1つは一般的に使われている「観点別評価」に、時期によって2つの役割があることを説明したものです。

 第1の役割は、昨年度多くの高校で議論されたであろう、「記録としての役割」です。これは従来からの評価の役割であり、ほとんどの学校ですでに策定済みかと思われます。第2の役割こそ、従来の評価にはあまりなかった概念で、”生徒が自らの学習を振り返って次の学習に向かうことができるようにする”ための役割です。資料では「学習支援策としての観点別評価」を説明しています(””は国立教育政策研究所『「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料』より)。

 高校現場には、新学習指導要領や観点別評価に対する抵抗があるように思われます。その原因は「観点別評価は進学実績向上に役立たない」という意識ではないでしょうか。しかしブルームらがめざした「完全学習(完全習得学習)」が実現できれば、「学力」だろうが進学実績だろうが上がるのは必然でしょう。今足りないのは思考力等の分析方法(観点別評価)だけです。そこを理解してもらうのがこの資料の目的です。

*本教材は教材共有サイト(旧サイト)に2022年5月2日にアップロードされた教材と同じものです。

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