学習指導要領の分類から中高及び科目間の連動を探る
教材のねらい
札幌日本大学中学校の野村千晶先生からの提供です。
野村先生からのメッセージ
札幌日本大学中学校で、今は主に中学生の社会科を担当しております、野村千晶と申します。
中高一貫校の6か年計画を組むにあたり、どこから何に手を付けていいのかわからなくなった結果、指導要領の分析に手を付けました。
たたき台のたたき台のつもりでご覧いただけますと幸いです。
中学校の社会、高校の地歴公民のうち必履修科目の学習指導要領の「2内容」を、同じ条件の下で文章を切り分けた表になります。
視点:中項目の前文における「に着目して」の前に出てくる文言
取り組み方:中項目の前文における「を通して」の前に出てくる文言
知識/前提:各項目アの「を基に」の前に出てくる文言
理解:各項目アの「(を大観し)理解すること」の前に出てくる文言。もしくは同じく「の技能を身に付けること」の前に出てくる文言
思考判断表現するトピック:各項目イの「を」の前に出てくる文言
思考判断表現する材料:各項目イの「に着目して」の前に出てくる文言
上記で切り分けたうえで、「「知識」を「理解」するために「視点」から「トピック」を「材料」を使って答えられる問い」にあたる部分をオリジナルで付け足したのが添付のPDFになります。
なお、切り分け作業には生成AI(Gemini)を使用しています。表にする際にある程度手で修正をしていますが、必要な文言の漏れはあります。
また、上記切り分けの法則に則らないものはセルを結合するなどして対応しています。
今後の野村の予定は
①使用している教科書の目次と合体し、最終的に各ページ(授業一コマ分)の問いまで分解する
→どの授業で何を学ぶのか、という目的を明確にする。
②中学地理と高校地理総合、のように各対応科目で照らし合わせを行い、どこがどのように関連していくのかを見える化する。
→6か年であることの強みを活かすべく、中高の学びの重複(学習事項ベースではなく、トピック及び扱い方ベースの重複)を防ぐことができるような引継ぎを作成する。
の2つを行っていく予定です。
本表がどなたかの一助となりますように、と同時に、以下の観点についてご意見いただけますと幸いです。
①切り分けの枠組みがこれでよいのか。
野村は中学地理をベースに分けました(一番最初に取り組んだ+授業で一番困って指導要領を読み込んだ科目のため馴染みがあった)が、これだと指導要領作成の際に前提になっただろう枠組みが科目間で異なるため、ややずれが発生します。
②問いを立てる方針がこれでよいのか。
「「知識」を「理解」するために「視点」から「トピック」を「材料」を使って答えられる問い」という文言がこれでよいのか……?と思いながら作成しました。個人的には納得しているのですがご意見いただきたく思います。
③科目間のつながりを見取る/中高間のつながりを見取るアドバイス
量が膨大で、どこから手を付けようか……と手を付けあぐねています。地理に関しては少しやってみたのですが、中学の「理解」が高校の「思考判断表現するトピック」になっていたりと、知識技能/思考判断表現の反転が多く見られました。皆さんならどう読み取りますか?という相談です。見取ったことを表現するのも難しくて、やや手が遠のいています。
長文失礼いたしました。歴史に留まらず様々ご意見いただけますよう、よろしくお願いいたします。
参考文献・資料
- 中学校学習指導要領(平成29年告示) 文部科学省
- 高等学校学習指導要領(平成30年告示) 文部科学省