帝国主義の世界で、日本はどのような国へと変化したのか?(明治期の外交)

教材のねらい

神奈川県立厚木清南高等学校の稲垣翼先生からの提供です。

稲垣先生からのメッセージ

万国博覧会における「人間動物園」のスライド写真で導入し、♧文明化、♥主権国家、♠冊封体制との衝突/同化政策の3つの視点から、万国公法的な世界観に過剰適応していく日本がどのような矛盾を抱え込むことになったのかを構成主義的に理解することをねらいとしたKCJ教材です。

対話とポスト記述の見取りを踏まえた実践直後の課題と改善案は、以下の通りです。

①♥資料と(2つの要素を併せ持つ)♠資料の対話が生まれにくかった。
 特に、日本が朝鮮を「独立」させようとした要因を冊封体制からの分離という視点からも理解させるために、
 ♥資料のQ2に「清の想定する国際秩序と比べて~」など着眼点を焦点化する足場かけを設けるべきだった。

②歴史的エンパシーをはたらかせながら読んで欲しかった♠資料の山之口獏「会話」は、
 「沖縄は日本なの?日本じゃない。日本語しゃべれるの?え、じゃあ日本なの?みたいな」
 「強制された割には理不尽…」
 「だから「お国はどこ?」って聞かれても分からないんだ」
 のように、沖縄の人々が包摂/排除の境界域でもがく姿を言語共同的に構築する様子を見取ることができた。
 しかし、最終的にこの意義深い対話がポスト記述に反映されにくかったことから、MQを「帝国主義の世界で、日本はどのような矛盾を抱え込むことになったのか?」などのように変更することを(ひとまずは)構想している。

参考文献・資料

  • 山川出版社『日本史探究 高校日本史』
  • 新城俊昭『歴史総合と沖縄~探究心を育てるためのもう一つの眼差し~』編集工房東洋企画2022
  • 安田敏朗『歴史総合パートナーズ⑫ 「国語」ってなんだろう』清水書院2020
  • 牧原憲夫『全集 日本の歴史 第13巻 文明国をめざして』小学館2008
  • 今江五郎『リプリント日本近代文学34 違式詿違図解』国文学研究資料館2005
  • 山之口獏『山之口獏詩文集』講談社文芸文庫1999
  • 武井寛太「なぜ日本は日清戦争を起こし、アジア諸国を領有する植民地帝国となったのか
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