12_第2次産業革命は、どのような特質を持ち、なぜ独占資本の強大化を招いたのだろうか?
教材のねらい
滋賀県立彦根東高等学校の濵野優貴先生からの提供です。
濵野先生からのメッセージ
学園祭前の30分時間割のため、[Introduction3分、エキスパート活動10分+交流3分、ジグソー活動10分、クロストーク+α 4分]で進行しました。
教科書では見開きページで、1.5ページ程度を南北戦争とその後の合衆国史、0.5ページ程度を第2次産業革命と文化に割いています。南北戦争のジグソーも考えましたが、歴史総合は各国史ではなく、世界全体・時代全体を概観するものなので、第2次産業革命のほうを軸に据えることにしました。第1次産業革命との比較をベースに置いてあります。
中心地:イギリス→アメリカ、ドイツ
産業:綿織物の機械生産、製鉄→電気電力、石油化学
担い手:国内の地方農村からの人口流入→外国からの移民
⇒大規模設備投資の必要⇒独占資本主義[帝国主義、保護貿易…]
30分でKCJは初めてなのでうまくいくか?と思いましたが、割と成功しました。
生徒の感想(授業アンケート「歴史総合のこれまでの学習(プリント【7】~【15】)の学習のうち、特に印象に残っている授業と、その理由を教えてください。」への回答)
- 【12】です。なぜなら、働きに来ている移民の中にも差別があり、特に中国からの労働移民が差別を受けていたことに納得がいかなかったからです。
- 【12】中学校で習った以上に詳しく知ることが出来て楽しかったから
- 【12】第二次産業革命です。なぜなら、ドイツの学者リストの考えにとても感心したからです!
- 【12】第一次産業革命と第二次産業革命の違いが分かったから
- 大陸横断鉄道はほとんどが中国系の移民によって開発されたのに国内開発が移民によって支えられていることを認めたくなかったから写真には写さなかったという背景に産業革命の裏側を知れた感じがしたから。
参考文献・資料
- 山川出版社『流れ図世界史図録ヒストリカ』P.194
- 帝国書院『詳説 世界史B』P.210
- 実教出版『詳説 歴史総合』P.61、100
- 木村靖二編『ドイツ史』P.246
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