07_「国民意識(ナショナリズム)」の芽生えと広がりは、どのような成果と課題を生んだだろうか?

教材のねらい

滋賀県立彦根東高等学校の濵野優貴先生からの提供です。

濵野先生からのメッセージ

 ナポレオン戦争そのものだけを詳細にみるのではなく、「国民意識」を軸にして環大西洋革命を広くとらえることを意図しました。去年はナポレオン戦争だけで1時間使っていましたが、その際よりも「国民意識」という概念理解が明らかに深まっていることを実感しました。

 武井さんの実践「なぜ「国民」として一つにまとまることが問題を生じさせるというの?」、西岡さんの実践「『現代の「私たち」の生活や社会は「近代化」の影響を受けている』ということを、あなたはどのように説明しますか?」の②「なぜ,ナポレオンがヨーロッパ諸国の国民意識を 芽生えさせることになったのか??」を参考にして作成しました。

生徒の感想(授業アンケート「歴史総合のこれまでの学習(プリント【7】~【15】)の学習のうち、特に印象に残っている授業と、その理由を教えてください。」への回答)

  • 【7】クリオーリョのところで支配下にあった人々がナショナリズムで独立しさらに下の身分のものを見つけ支配し優越感に浸るというところが人間の本性を感じたからです
  • プリント【7】クリオーリョから歴史の語られ方の一方性がわかりやすく学べたから
  • 【7】番→ナショナリズムの意識が1番わかりやすい授業だったから

参考文献・資料

  • 山川出版社『現代の歴史総合』P.43、45
  • 梅森直之『ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る』、2007
  • 福井憲彦『興亡の世界史 近代ヨーロッパの覇権』(2017年)P.271-272
  • 第一学習社『高等学校 歴史総合』P.53
  • 清水書院『私たちの歴史総合』P.29
  • 杉本淑彦(2018)『ナポレオン―最後の専制君主、最初の近代政治家』、P.171
  • 谷川稔(1999)『国民国家とナショナリズム』山川出版社、P.13
  • 五十嵐武士・福井憲彦(1998)『アメリカとフランスの革命』中央公論社、P.384~385,387
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