03_18世紀の東アジアは、「未熟」だったと言えるだろうか?

教材のねらい

滋賀県立彦根東高等学校の濵野優貴先生からの提供です。

濵野先生からのメッセージ

 西岡さんの実践(アジアは「遅れていた」といえるのか?)、佐伯さんの実践(「前近代」の東アジアは「未熟」だったのか?)、武井さんの実践(なぜ産業革命前は中国の方がイギリスよりも経済的に繁栄していたのか)をもとに作成しました。「02_「江戸時代の日本は、閉塞的で遅れていた」という言説は、妥当か?」に続いて、自分(たち)のピュアな歴史認識に潜む"偏見"に気づく内容を意図しています。
 追加発問「なぜ私たちは、アジアが遅れていてヨーロッパが進んでいる、と捉えるのだろう?」も、なかなか盛り上がりました。

生徒の感想(授業アンケート「歴史総合のこれまでの学習(プリント【1】~【6】)の学習のうち、特に印象に残っている授業と、その理由を教えてください。」に対する回答)

  • 特に印象に残っているのは、プリント【3】の学習です。 理由は、今まで習ってきたヨーロッパは東アジアより進んでいるという考え方は、注目する点によって間違ってくると知って驚いたからです。
  • 特に印象的だった学習は、【3】です。 なぜなら、ヨーロッパでは、中国の製品や技術が高く評価されていて、当時、アジアは劣っていた訳では無いと分かったからです。さらに、上流階級の人々が、中国の建築物を建てるほど中国の文化を好んでいたと知り、とても驚きました。
  • 【3】の授業でいままで、アジアはヨーロッパに劣っていたと思っていたけど、中国の技術や糸工業はヨーロッパでとても重宝されるようなもので、今までの印象が変わったから
  • 【3】清の繁栄と結び付く東アジアの授業 理由:歴史として世界をみたときに、なぜかヨーロッパのほうがアジアやほかの地域よりも進んでいるようにみえていましたが、8世紀の東アジアはヨーロッパの人々が様々な点で称賛していたということを知って驚いたからです。
  • 【3】が特に印象に残った。 理由はこの授業を受けるまではアジアよりヨーロッパの方が技術的な面で発達していたと思っていたが、それは逆だったと考え直したから。
  • プリント【3】の授業が特に印象に残っています。中学で歴史を習ったときは教科書通りに授業が進み、ヨーロッパは進んでいてアジアは遅れているという印象がありました。しかし、この授業ではグループワークで資料を読み取り、アジアの発展的な部分を知ることができました。自分が持っていた考えがガラッと変わった授業でした。
  • プリント【3】 東アジアはヨーロッパ諸国より未熟だという思考がずっとあったけれど、歴史的事実を見ると18世紀時点ではそんなことは無くて、むしろ栄えていたということがわかって面白いと思ったから。実んの考え、予想が覆されるとわくわくする。
  • 【3】東アジアの経済が予想以上に発展していて、ヨーロッパにも影響を与えていたことに驚いたから。
  • 【3】清はヨーロッパ諸国よりも弱いと思っていたけど、想像以上に強くて驚いたから。
  • 第3回の授業のヨーロッパ中心史観の話か特に印象に残っています。自分でも気づかないうちに視点が偏ってしまっているというのが、歴史以外でも起こっているんではないかと考えさせられたからです。
  • 【3】の18世紀の東アジアの「未熟さ」についての授業です。自分が今まで、いかにヨーロッパが進んでいると思い込んでいたかを、思い知らされました。歴史を多面的に見ることの大切さを学ぶことができました。
  • 【3】 ヨーロッパがすぐれているとおもっていたから
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