黄金の1920年代、アメリカの大衆はなぜ孤独だったのか?
教材のねらい
滋賀県立彦根東高等学校の濵野優貴先生からの提供です。
濵野先生からのメッセージ
20年代のアメリカ文化を列挙し、羅列的に学ぶことになってはもったいないと思い、教材づくりをはじめました。スコット・フィッツジェラルドの短編『マイ・ロスト・シティ』を出発点にして、リースマンの「孤独な群衆」を想起しつつ、大衆社会の特質を考察する授業となるように、工夫しました。
以下、学期末のアンケートで「歴史総合の2学期の学習のうち、一番印象に残っている授業と、その理由を教えてください。」と質問した際、この授業を選んだ生徒の記述の一部です。
- 【34】アメリカは経済が大発展し、黄金時代とも呼ばれたにも関わらず、民族・人種間の差別や争い、将来への不安などから多くの人々が孤独や不安を感じていた、というギャップ・相対した社会情勢が非常に興味深かったから。
- アメリカの繁栄の裏にあった大衆の孤独感と不安という今までは目がいっていなかったことを学習できたので【34】の内容が特に印象に残っている。
- 【34】黄金の1920年代アメリカ
当時のアメリカ人は不安なく豊かな黄金時代を過ごしたというイメージをもっていたが、この授業で移民進出への不安をもっていたと学んでおどろいたから。
参考文献・資料
- 映像の世紀 第3集「それはマンハッタンから始まった 〜噴き出した大衆社会の欲望が時代を動かした〜」
- 新・映像の世紀 第2集「グレートファミリー 新たな支配者 超大国アメリカの出現」
- 子どもと学ぶ歴史教科書の会 (編集)(2016)『増補 学び舎中学歴史教科書 ともに学ぶ人間の歴史』
- スコット・フィッツジェラルド『マイ・ロスト・シティ』
- その他、いくつかの公民科の資料集・用語集
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単元に含まれる教材
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